「株式会社」を略す場合には、たとえば「株式会社ABC」であれば「(株)ABC」のように、「(株)」と略すのはご存知の方も多いはず。
では、「合同会社」の場合には、どのように略すのでしょうか。
頭の文字をとって「(合)」としたいところですが、そうすると「合名会社」「合資会社」、どちらも「合」で始まるためそれらとの区別がつかなくなってしまいます。
なので、「合同会社」は、「(同)」と略します。ちなみに、「合名会社」は「(名)」、「合資会社」は「(資)」と略します。
ところで、漢字で略す場合には以上のとおりですが、金融機関から送金する際などに使うカタカナ表記の場合が問題になります。
答えから先にご紹介しますと、合同会社の場合には、「ド」とし、合同会社ABCのように前に合同会社がつく場合には、「ド)ABC」と略し、DEF合同会社のように後ろに合同会社がつく場合には、「DEF(ド」のように略します。
送金の際、略すか略さないかは任意ですが、もし略さず「フルネーム」で送金した場合には、こんなことが起きます。
受け取り側で記帳すると、金融機関によって差はあると思いますが、記載される文字数には制限があるため、「ゴウドウガイシャ」までしか表示されません。
ネットバンキングでも、「ゴウドウガイシャ○○」のように、プラス数文字程度。
写真のケースでは、通帳ではどこからの送金か不明なため、ネットバンキングで辛うじて表示された「○○」の文字と振り込まれた金額から推定して、相手方に問合わせの電話をしてやっと確認できました。
送金する際には、「ド)○○△△□□」のように「ゴウドウカイシャ」は「ド)」「(ド」と省略することをおすすめします。