合同会社設立のご依頼をいただきました。
通常であれば、「1日」や「大安」の設立を希望される方が多いのですが、今回のご要望は「なるはや」で。
ちなみに、「なるはや」というのは、「なるべく早く」の略で、早ければ早いほどいいということでした。
合同会社設立の場合には、株式会社と大きく違う点に、公証役場で定款の認証を受けなくてもいいというのがあります。
そのため、わずか1日で設立することが可能ですから、合同会社は「なるはや」に向いています。
とはいえ、1日(なるはや)で設立する場合には、それなりの準備が必要で…
・社名や本店場所、資本金額等どのような会社にするか確定していること
・代表社員の(個人の)印鑑証明書(3ヶ月以内)が準備できていること
・すぐに資本金を口座に入金することが可能なこと
という状態でなければ難しい。
なお、「会社の印鑑」については、設立時に準備できていればいいのですが、できなくても設立時は個人の印鑑(大きさの条件がありますが)を使用し、後から変更することも可能です。
ところで、「1日で会社を設立する」という意味ですが、誤解されている方が多いので、ご説明しますと…
会社設立登記は、管轄法務局に申請手続きをして、その手続きが完了するまでに法務局内での作業が約1週間程度かかります。
「会社は登記をして成立する」とされており、設立がどのタイミングかといえば、「登記を申請した」タイミング。
なので、依頼をいただいてから1日で登記の申請まで行なうことを「1日で会社を設立する」といい、実際に設立登記が完了するまでは、約1週間かかってしまいます。
登記手続きが完了した段階で、申請日に会社が成立したという内容の登記簿謄本が発行されることになります。